tabenyanのブログ

寝ても起きても、食べるの大好き。何と言われても、好きだから仕方がないんです。

農大粉クッキー

 農大粉クッキー

 

 口に入れると、ほろほろととけて次の瞬間、とてもいいバターの味がさーっと口いっぱいに広がる。ほかのクッキーと異なるのは、ほろほろのとけぐあいがとても優しいのだ。がんばって自分でもまねして作ってみたいけれど、こんなにほろほろにはできないでいる。
「クッキーきた!」
 宅急便が来ると、子どもがめざとくやってくる。一年に一度限定のお取り寄せ。宮崎の学生さんが作ったという小麦粉を使ったクッキー。チョコ、バター、ごまの三種類の味がある。チョコなどは、まるで柔らかなチョコを食べている感じがするほど、チョコめいている。だから、
「おいしいね、チョコのクッキー」
と、子どもが袋を開けると、すぐに残り少なくなる。
 私のお気に入りはバターで、砂糖を入れない苦め一歩手前くらいまで出した紅茶とともにクッキーを味わうのが素敵だ。これを食べると、さあ、明日からもがんばるぞ、となれるから不思議な魔法のお菓子なのだ。

ロッテガーナチョコレート

ロッテのガーナチョコレート

 ドキッとするような赤くてシャープなフォルム。

 チョコレートが陳列されている棚には、無数のチョコがあり、こっちを見ている。高カカオチョコや、フレーバー付きのチョコ、アーモンド入りのチョコなど、どのチョコも製品それぞれに特徴があって、選ぶのも迷う。同じ種類の食べ物なのに、こんなにたくさんの種類があり、チョコレートという食べ物は本当に愛されているのだなと思う。でも、ついつい手にしてレジに向かってしまうのが、このガーナチョコレートなのだ。質と量、それに見合った価格、これも重要なポイントだ。
 包みを開けると、甘やかな香りがふわりと香り、胸が高鳴る。口にすると、まろやかなミルクの味がどこか遠くでしつつも、しつこく甘すぎないチョコレート感が広がる。最近は、写真のように、個包装になって、たくさん入ったものも登場している。
 そうだ、来週の子どもの誕生日、このチョコレートを使って、ガトーショコラを焼いてみよう。きっと、奥行きのある味のケーキになるに違いない。そう思いつくと、ガーナの板チョコをたんまり買い込む私なのであった。

ツマガリのクッキー、焼菓子

ツマガリのお菓子

 言わずとも知れた神戸のお菓子。売り場に行くことがあると、バターのまったりした香りに絡め取られて、気がつけばいろいろな種類を買い込んでしまう、魔法の焼菓子たちだ。何年か前は、もう少し気軽に買えた気がする。最近では、大きな焼き菓子なら、ちょっとしたケーキでも買えてしまいそうなほどの値段に迫ってきた。そういうわけで、目にすることも、口にする機会も、このところほとんどなかった。
 つい先日、ある人から贈り物としてツマガリの焼菓子のセットをいただいた。箱には素敵な外国の建築物が描かれ、ふたを開ける瞬間、否が応でも胸が高鳴る。開けてみると、十あまりのさまざまな顔をした焼菓子の入ったセットだった。
「うわあ、おいしそう」
 呼んでもいないのに、子どもがもうすぐ隣で眼を輝かせている。
「どれでも好きなの食べてもいいよ」
 そういうと、目をきらきらさせて、ココアクッキーを持って、すぐに袋を開けて食べている。
「わ、おいしい。いつものクッキーと違うねえ」
 子どもにも、やはりわかるのだ。いつものスーパーマーケットのクッキーとは訳が違う。他の焼菓子も良いけれど、ツマガリの真骨頂はやはりクッキーだ。子どもにつられてクッキーを口にすると、もう、その瞬間からこれはとんでもなく素材のいいバターとミルクを使っていることがわかる。幸せすぎて、紅茶を入れるのも忘れていた。以前食べたものより、間違いなくグレードアップしている。お値段が高いのも納得だ。
 ひとしきり食べた後、箱を見ると「心友」の文字。そして、袋の中にはくださった方からの手紙があった。その、心温まる手紙に、ツマガリのクッキーを選ぶその方の顔が浮かんで、心がふわりと温かくなった。

ごえんがあるよ

ごえんがあるよ(チロル)

 懐かしい顔を、また、ずいぶん久しぶりに見つけた。
「五円玉の絵が書いてあるのに、これ、五円じゃないよ」
 お、計算できたか、我が子よ。
 このお菓子を見つけたのは、某100均ショップ。税込み110円。袋の中にこのお菓子が個包装で何個か入っている。個包装の袋の中には、五円玉のかたちをしたチョコレートが入っている。単純計算でも、20個は入っていないと5円×20個=100円とはならない。だが、この袋の中に入っていたのは、小袋12個くらいだ。昔は、間違いなく小袋が1つ5円だった。チロルチョコが10円の時代。10円で2つも買えるとあって、友達とわけっこするのに重宝した。
 小袋を開けると、チョコレートの香りがして、顔を出したのは、当時と変わらない五円玉そっくりの顔。口にすると、五円とは思えないくらいおいしいチョコだ。
「うわあ、いっぱい入ってる」
 大喜びの子どもが、つぎつぎ小袋を開けて食べている。
 昔は、本物の五円玉を、五円の形をしたチョコレートに変えてしまう罪悪感がちょっぴりあったのだけれど、今後はそんなこともない。だって、一つ五円じゃないのだから。
「よし、大人買いだ」(?)
と言いつつ、もう一袋の大袋を手にする。
 五円チョコがたくさん買える大人になってしまったのだなあと、勝手に一人、しんみりしてしまった。

 

チョコバットA(エース)

チョコバット

 あー、なんだかお腹が空いたなあ。
 駄菓子屋に入ってお菓子を眺めると、あったあったチョコバット。一昨日と昨日、玄関の掃きそうじをしてもらった掌の二十円を見つめる。ン十年前の小学生の私の中では、駄菓子の二十円は高かった。十円のどんどん焼きやフーセンガムをちらっと眺めてから、えいやっとチョコバットをつかんで、店のおばあちゃんに二十円を渡す。おばあちゃんのにっこりした顔にバイバイをしてから、鉄砲玉のように店を飛び出すのだ。
 直射日光が傾きかけた夕方。ひとけのない小さな公園のベンチに腰を下ろすと、ポケットからチョコバットを取り出す。袋を慎重に開けると、ドキドキしながら中をのぞき込むのだ。そう、チョコバットはくじ付きなのである。くじの部分を破いてしまわないように開けるのが、第一関門だ。
 あーあ
 くじの部分にアウトと書かれているのは、私にとってはいつものことだ。隣のクラスのみきちゃんは、ホームランを二度も引き当てたと言っていたけれど、くじ運の悪い私はまだ、ホームランはおろか、ヒットにも出会ったことがない。
 気を取り直してチョコバットを見つめる。暑いけれど、夏でも溶けにくいこのチョコはお気に入りだ。そして、かじってお腹に入れると、次の瞬間、気がつくともう食べ終わっている。それくらい、夢中になれるおいしさ。二十円は高いけれど、これ一本食べれば、お腹が結構満たされるというのも素晴らしい。

チョコバットって知ってる?」
 大人になって、久しぶりにコンビニで出会ったチョコバットに、嬉しくなって手にした。
「知ってるよ。でも、買ったことない」
 どうして?、と子どもに言いかけて納得した。値段は三十円。物価の推移からしたら十円のアップはしかたないけれど、子どもに三十円はやっぱり高いのだろう。
「じゃあ、きょうはおかさんが買ってあげる」
 コンビニから出ると、あの頃のように、でも、あの頃より気温の高い公園の熱々のベンチに座って、子どもと二人、かじりつく。
「おかしのチョコパンみたい、おいしいね」
「ほんとね!」
 そう言ってから、なんとなくピンときて、製造会社をみたら。
 あらら、三立製菓だ!今の今まで気付かなかった。
「おかさん、チョコバットがいっぱい入ったの、そこのお店に売ってたよ」
「いっぱい入ってる?そんなのあるの?」
 子どもに引っ張って行かれた、ある薬局の店頭。チョコバット八本入りの袋が積まれているではないか!!こんなのがあったなんて!!!
 子どものころにはたらふく買えなかったリベンジを今こそ。
 気がつくと、私は八本入りの袋を三つも買っていたのである。隣で、子どもがニヤニヤしていたに違いない。

はちみつレモンCのど飴

「はちみつレモンCのど飴」

 コンコン、と咳き込む声が耳に残っている。涼を求めてコンビニにいた私は、お菓子コーナーへすぐさま向かい、のど飴を見回した。
「これこれ」
 それは、喉がいがらっぽいと買うのど飴。袋入りだとたくさんありすぎて、喉が治った後も残ってしまう。でも、スティックタイプならいつもちょうど良い個数だ。値段も手頃で、百円ちょっと。これ、ネーミングにはちみつでレモンという喉には最強のタッグが組まれていて心強い。ビタミンCが風邪をやっつけてくれそうだ。
 レジに向かって買うと、すぐにリュックの背にしまい込んだ。
 コンコン
 公園から帰ってきた子どもが、突然、咳き込んだ。
「いいものがあるのよ」
 リュックの背からのど飴を取り出すと、急いで子どもに手渡す。
「あれえ、のど、いがいが、なおった」
 小さな包みを開けてなめると、子どもは嬉しそうに言った。
「おいしいね」
「でしょう」
 一緒になめてみる。優しい甘みが口いっぱいに広がる。ほっこりした気分になる。「お母さんも、のどがいがいがしたら、のど飴さんのお世話になるのよ」
 そう言った次の瞬間、私はあーっと心の中で大きくさけんだ。
 写真、撮るのを忘れた。

「どしたの?おかさん」

「なんでもないの」
 というわけで、写真ののど飴は包みが開いて、二つ減っているというわけなのである。
 いつもはどこのお店に入っても、存在すら忘れているのど飴。でも、必ず一年に何度かはきらきらと輝き、ありがたいお菓子となって、私の目の前に現れるのだ。

源氏パイ マイルドショコラ

    源氏パイと言えば、ハート型の形をしたあのパイである。私はこのパイが大好きだ。二枚入りというのも心を満たしてくれるし、数もたくさん入っている。ちょっぴり贅沢に、大袋入りの源氏パイを買ったときなど、袋の重さとかさの多さに嬉しくて飛び跳ねたくなる。パイ生地をいちから作ったことがあったけれど、生地を何度も重ねなくてはならず、それはそれは大変な作業だった。それを作ってもらえていて、しかもたくさんある、こんな嬉しいことはない。このお菓子は静岡県で作られているが、静岡と言えばうなぎパイ、これもパイの厚さが絶妙で、お土産にいただくとやったーとなる。静岡県は、パイの宝庫なのではと思えてうらやましい。
 そんな源氏パイのチョコレート版!こっちは一枚入りで、枚数も少ししか入っていない。でも、子どもが大好きなのである。普通の源氏パイとこちらのどっちを買うか迷うとき、どうしても子どもの顔が浮かんでこっちを買ってしまう。
 でも、夏にはこのチョコ味、なかなか良いのだ。チョコレートだと溶けてしまうけれど、パイに練り込んであればそんな心配もない。それでいて、チョコ感たっぷり!パート型っていうのも素敵で、きれいな透明の袋にいろいろなお菓子を詰めて、誰かにちょっとプレゼントしたりするのにも最適だ。
 でも、気がつくと袋の中はからっぽ。もっとたくさん入っているといいな。