tabenyanのブログ

寝ても起きても、食べるの大好き。何と言われても、好きだから仕方がないんです。

ごえんがあるよ

ごえんがあるよ(チロル)

 懐かしい顔を、また、ずいぶん久しぶりに見つけた。
「五円玉の絵が書いてあるのに、これ、五円じゃないよ」
 お、計算できたか、我が子よ。
 このお菓子を見つけたのは、某100均ショップ。税込み110円。袋の中にこのお菓子が個包装で何個か入っている。個包装の袋の中には、五円玉のかたちをしたチョコレートが入っている。単純計算でも、20個は入っていないと5円×20個=100円とはならない。だが、この袋の中に入っていたのは、小袋12個くらいだ。昔は、間違いなく小袋が1つ5円だった。チロルチョコが10円の時代。10円で2つも買えるとあって、友達とわけっこするのに重宝した。
 小袋を開けると、チョコレートの香りがして、顔を出したのは、当時と変わらない五円玉そっくりの顔。口にすると、五円とは思えないくらいおいしいチョコだ。
「うわあ、いっぱい入ってる」
 大喜びの子どもが、つぎつぎ小袋を開けて食べている。
 昔は、本物の五円玉を、五円の形をしたチョコレートに変えてしまう罪悪感がちょっぴりあったのだけれど、今後はそんなこともない。だって、一つ五円じゃないのだから。
「よし、大人買いだ」(?)
と言いつつ、もう一袋の大袋を手にする。
 五円チョコがたくさん買える大人になってしまったのだなあと、勝手に一人、しんみりしてしまった。