tabenyanのブログ

寝ても起きても、食べるの大好き。何と言われても、好きだから仕方がないんです。

シンセイの「チョッキー」

 この名前を聞いて、「あ、それ、チョコレートのお菓子」だと思い出す方がいたら、私はその方とこのお菓子について語り合いたい!というのは、このお菓子は、今現在、どこを探しても見つけることができない。
 チョッキーは、三センチくらいの棒状のもので、さくっとした歯ごたえのいいスナックの外にチョコレートがかかっているものだ。さくっと具合は違うけれど、小枝チョコレートに似ている。この、さく、というかかりっという歯ごたえの絶妙さと、甘すぎず、しかも適度なかかりぐあいのチョコが絶妙なハーモニーを生み出していて、なんと価格は二十円。父親の肩たたきをしてもらった銅貨二枚を握りしめ、小学生低学年の私は、走って駄菓子屋へ行き、約十×五センチ角の茶色いパッケージをゲットして、公園でブランコに乗りながら口に含み、しばしの間幸せな気分になるのだ。
 久しぶりに、あのかりっとさくっとを味わいたいと思って、駄菓子屋を探したけれど、ない、ない(涙)。インターネットで検索したところ、どうやらシンセイというあの会社はもう、この世に存在しないようだ。周りの人に聞いても、そんなお菓子、知らないと言う。私の見た幻想だろうか、夢だろうか。このお菓子、だれか冷凍保存していていたりしないだろうか。もしくは、ひょっこりどこかのお菓子屋さんにあったりしないだろうか(何十年も前のがあっても怖いけど)。それか、このお菓子を作ったことのある職人さんに、もう一度、作ってもらえないだろうか。
 せめて、知ってる!という人とあのお菓子のおいしさを語り合いたいものだ。