ロッテの「チョコパイ」
お菓子の中の王様、私の中ではそういっても過言ではない。あの丸いパイ一つで大きな満足感が得られるから。
ケーキが食べたかったあの日も、友達同士でお祝いをしたいあのときも、お金のない学生の私は、チョコパイによくお世話になった。とはいえ、お菓子の王様はケーキに次いで高価なお菓子であるという認識だった。家のお菓子入れで見かけることはほとんどなかったように思う。就職して何年か経って、えいや、とパーティーサイズ(九個入り)を買って、一度に二つ食べたときのあの感激は忘れられない。今でこそ、日常的に(と言っても、一か月にニ、三回)買うようになったけれど、私にとって、昔は贅沢品だったのだ。
チョコパイによく似たものは、いろんなお店で見かける。あるとき、安いからといって類似品を購入した私は、一口かじってひどく落胆した。というのは、中がクリームでなくて、マシュマロだったからだ。チョコレートケーキと認識している私にとっては、やはり中身はクリームであるべきだと思う。とはいえ、友人の中にはマシュマロ派もいて、それはそれで尊重したい。でもやっぱりわたしは、クリーム派だから、ロッテのチョコパイを無難に買うことにしている。このごろでは、イチゴ味など、いろんなフレーバーも登場している。どれを買っても、当たり外れなくケーキ感にあふれているのが嬉しい。子どもも大好きで、私が食べようとすると箱が空っぽってこと、よくあります。