白えびビーバー
ピンクのパッケージが、棚の一角を占領している。そのフォルム、間違いなく関西では見かけない顔だ。それにしても、このスーパー、お菓子コーナーがおかきだらけだ。そう、ここは米どころ富山。納得して再び棚を見回すと、やはりそのピンクぶりは突出している。おかきとピンクの不思議な取り合わせ、しかもキャラクターはその名のとおりビーバーで、キャラクターも黄色という、関西顔負けのド派手ぶり、思わずその袋を手にしてレジへ向かった。
一口サイズの長方形のおかきをかじると、思ったよりも固くなくざらっと溶ける。溶けていくその向こう側で風味の良い昆布が感じられ、口の中に主役エビがしっかり味を残す。塩辛いだけではなく、昆布の甘みが優しい。
それにしても、なぜこんな長方形の形をしているのかしらと不思議に思っていると、それはビーバーの歯の形らしい。袋に描かれてたビーバーの歯形を見ながら、私の手は止まることなく袋の中につっこまれ、気がつくと空っぽになっていたのでした。