鬼フライ
鬼フライ(定価160円くらい?)
タラタラ~に続いて、なんとなくおっかない名前である。お菓子が「鬼」だなんて!
鬼の由来を確認すべき、袋を開けてかじりついてみる。ん、固い!入っているそら豆だけでなく、生地そのものが固い。なんとなく色から想像できる固さだったので、はじめから歯圧を高めておいて正解だった。鬼のように固い、そんなところだろうか。
固さとは相反して、味はスウィート。その甘さを引き立てるかのようにそら豆が良い仕事をしていて、ほんのり塩味が効いている。そんなわけで、一度食べ出したら止まらない。五枚くらいはすぐに食べてしまう。
値段はというと、鬼のように高いお菓子が増えている中、私の家の近くの薬局では110円である。高くて内容量の少ないお菓子を視線でひとなでしてやーめたっとしたあと、鬼フライがある棚におもむろに向かい、レジへ行く。仕事を終えた帰り道、鞄の中に小さな幸せを連れて帰る。