tabenyanのブログ

寝ても起きても、食べるの大好き。何と言われても、好きだから仕方がないんです。

鬼フライ

 鬼フライ(定価160円くらい?)

 タラタラ~に続いて、なんとなくおっかない名前である。お菓子が「鬼」だなんて!
 鬼の由来を確認すべき、袋を開けてかじりついてみる。ん、固い!入っているそら豆だけでなく、生地そのものが固い。なんとなく色から想像できる固さだったので、はじめから歯圧を高めておいて正解だった。鬼のように固い、そんなところだろうか。

 固さとは相反して、味はスウィート。その甘さを引き立てるかのようにそら豆が良い仕事をしていて、ほんのり塩味が効いている。そんなわけで、一度食べ出したら止まらない。五枚くらいはすぐに食べてしまう。

 値段はというと、鬼のように高いお菓子が増えている中、私の家の近くの薬局では110円である。高くて内容量の少ないお菓子を視線でひとなでしてやーめたっとしたあと、鬼フライがある棚におもむろに向かい、レジへ行く。仕事を終えた帰り道、鞄の中に小さな幸せを連れて帰る。

ひとくち焼きショコラ マンゴー

マンゴーチョコ

 夏の暑さにひかれ、甘酸っぱくてそれでいてチョコレート感のあるお菓子がないかなあとうろついていたコンビニの店内にそれはたたずんでいた。マンゴーと聞けば、コロナ前の沖縄の賑わいやエメラルドブルーの海色が目の前に広がる。静かすぎる海のどこかから、声なき叫びが聞こえるような気がしたあの日。今、自分がここにある幸せを、祈りを捧げつつ感じたのは、いつのことだったか。
 記憶の風が通り過ぎると、マンゴー色が目の前にあった。この時期なんとなく食べたくなる果物、でも、スーパーの数ある品物の中から買うには少し高いマンゴー、それならこのチョコなら買ってもいいか、そんな気分に押されていつの間にか手にはそのチョコがしっかり握られていた。
 そうだあのチョコ、食べようかな、そう思ってテーブルを見ると、今にも袋を開けようとしている先客ひとり。
「おいしいね、このチョコ」
 マンゴー好きがここにもいたのを忘れていた。めざとく見つけた子どもは、二つ目を食べようとしている。見ると、小さな袋の底に沈んでいるのは、数がすぐに数えられるくらいの数の山吹いろしたチョコだ。ひいふうみい、ええっと、10個しか入っていない。急いで一つを口に入れると、甘酸っぱさとともに口溶けと食感の良いチョコともクッキーともいえない不思議なおいしさが広がる。しっかりマンゴー感も感じられる。
(今年は、本物のマンゴーじゃなくてもいいかしら)
 そんなことすら思わせる、幸せのひとときだ。

アクエリアス ハンディパック

アクエリアス ハンディパック

 なぜだろう。ペットボトルより、こっちのほうがおいしく感じるらしい。ペットボトルの方が、内容量は多くて安い、たくさん飲めるのに、である。私だったら、間違いなくペットボトルを買うだろう。でも、子どもはいつもこのハンディパックをねだる。
 もちろん、このハンディパックなら、凍らせて手でやわらかくしながら食べることだってできる。ペットボトルだと、とかさないと出てこない。その点、ハンディパックならアイス感覚で食べることもできる。でも、量が少ない、値段が高い(まだ言ってる)。
 特別感だろうか。それとも、手軽さだろうか。
 それを言うなら、私が小さかったころ、ペットボトルすらなかった。小さなペットボトルが出始めたころ、なんて便利な物ができたのだろうと驚いた。ふたはできるし、軽いし、汚れたら捨てたっていい。ごしごし水筒を洗うこともない。出始めは嬉しくて、集めていたこともあったっけ。親戚のおばさんなんて、今も350ミリリットルのペットボトルの入れ物に自分で作ったお茶を入れるために、わざわざ飲料の入ったボトルを買って中身を捨てて(!!)使っている。どこかに空のペットボトルが売っていないかと思う。
 時代は進み、さらにこんなハンディパックが登場するなんて想像しただろうか。飲み残しただけ小さくなるし、捨てるにも小さく折りたためる。
「おかさんが小さかったころは、ペットボトルはおろか、ハンディパックのドリンクなんてなかったんだから」
 子どもに自慢っぽく?言うと、じゃあ、おかさんの小さいときは、恐竜とかいたの?ときた。いったい、どんな昔だと思っているんだろうか、ははは。
 で、本題。なぜこのパッケージが良いのか。
 そんなに量もたくさんでなく、圧迫感なく飲めるからだろうか。やっぱり凍らせることができるからだろうか。子どもに聞いても、なんとなく、だ。誰か、答えを知っている人、いませんか。

タラタラしてんじゃね~よ

たらたらしてんじゃねーよ

 子どもの鞄の中に入っていたお菓子の袋。なんて過激(?)なネーミング。まるで、たらたらしてんじゃねーよ、おかさん手抜きせずにちゃんと晩飯作りなさい、と言われたみたいで、ドキドキする。

 激辛味と書かれているように、駄菓子にしてはちょっぴり辛い、ピリ辛さだけではなく、塩味も、だ。(できれば、塩分を少し減らしてもらえると健康的なんだがなあと思う)。四角い形をして、今日び値段の上がっているお菓子の中では手頃ではある。とはいえ、一か月のおこずかいが千円である子どもにとっては、54円は高いんだろうなあ。毎日は買えないだろう。
 実は、このたらたら~を食べたとき、遠いどこかで再会を懐かしむように私の胸がことりと音を立てた。それもそのはず、たらたら~は昔、私自身もお世話になったよっちゃんいかと同じ会社がつくっているものだと判明。あの赤いパッケージ、30円(だったか)という価格。比較的買いやすく、しかも甘酸っぱくおいしくて、一口でなくなるわけではなくたくさんはいっている。今も駄菓子屋で手に入るようだ。10円20円の駄菓子がたくさんある中、私にとってはちょっぴり高めの値段設定で、ご褒美に買う部類に入っていた。

 今も昔も、子どもにとってちょっぴり高めのお菓子なのだろうか。

HARIBOのグミ

 

「HARIBO」グミ

 子どもというものは、総じてグミが好きである。あんな固いものがなぜそんなに?と思う。

 そのせいか、巷にはさまざまな種類のグミがあふれかえっている。フルーツ味、梅味、コーラ味、まあいろいろあるものだ。なかでも、HARIBOのグミはフルーツやコーラ味で、しかもいろんな形の物があって、子どもたちに大人気だ。
 さかのぼること数十年前、子どもだった私は、そのころそんなにお店に売っていなかったグミに出会う。仕事の関係でドイツに行っていた親戚のお土産の中にそれはひっそりと紛れ込んでいた。記憶が確かならば、それはアルファベットの形をしていた。グミをいうものを食べたことがなかった私は、それをゼリーか何かだと思って口に入れた。その瞬間、衝撃が走った。
「噛めない!」
 それほどそれは新鮮な固さだった。
 歯には自信があった。スルメでも、真昆布でも、なんでも食べていた。それなのに!
 もしかして、この赤い色の物体は、イチゴ味をしたゴムなのかも知れない。その当時、そんなになかった外国製のお菓子、ということもあり私の疑念はふつふつ膨らんだ。これは、お菓子ではないのかも知れない、と。なら、なんなのか。その謎を解き明かすことなく、その菓子は、いつの間にか目の前からも、記憶からも消え去った。
 久しぶりに目にしたのは、あのときゴムのような物だと思ったグミ、HARIBOだ。口にそっと入れてみると、やはり、あのときに感じたように固い。日本のそこら辺に売っているグミより明らかに固さが一段上だ。でも、昔よりはグミに対する耐性ができたのか、食べられないほどでもない。
「これって、子どもの好物だよね」
 それならば!柔らかい物ばかり食べている子どもの顎を鍛えるために、毎日少しずつ 少しずつ食べさせるのも良いかもしれない。

 また一つ、HARIBOを購入している私がいた。

NISSINのココナッツサブレ

NISSINのココナッツサブレ
 時々、気がつくとあるサブレ。誰かが買ってきて、何気なくお菓子箱に入っている。入っていても、特に気に止めることなく、ほかのお菓子がなくなると、なんとなく食べ始める。食感も軽く、味も悪くない。でも、主役を張るお菓子かというと、そんなことはない。
 あるとき、叔母に「好きな物はなに」と聞いてみた。いつも、いろいろなものをくれて、そのお返しに何をあげれば良いだろうと聞いてみたのだ。返ってきた答えは意外なものだった。
ココナッツサブレ。いくつあってもいいねえ。スーパーに行けば、どこにでも売ってるし」
 ココナッツサブレ、まさか、あの?
 そのとき、私の中で、ココナッツサブレが突如脚光を浴び始めた。よく見れば、確かにどこのスーパーでもドラッグストアでも、見かけるその顔。それでいて、値段は百円ほど。しかも、たくさん入っている。
 昔のように、袋を開けたらプラスチックのトレーにたくさん入っていて、すぐに湿気てしまうこともなくなって、今では一袋4枚入りの袋が4つ入っている。昔より枚数が減ったなという感じはあるけれど、それでも、便利になったといえばそうだ。
 軽い食感、甘さもしつこくなく、飽きも来ない。しかも安い。こんな素晴らしいお菓子に、これまでなぜ気付かなかったのか。
 今日も買って帰ろうか。
 焼き芋味?なる新しい種類も登場しているらしい。ますます今後の活躍が気になるお菓子である。

ブラックサンダーPremium優雅なジャンドゥーヤ

ブラックサンダーPREMIUM優雅なジャンドゥーヤ(62円)

 いろんな地域に行くと、地域限定ブラックサンダーが販売されている。買うのも手軽だし、お土産にも悪くない、ついつい、いくつか買ってしまう。いつもは黒いブラックサンダーが、白い北海道限定バージョンなどは、見た目に爽やか、食べてももったりしない。はまってしまった。手軽だからついつい食べてしまい、お土産にでもしようと思っていたものが、旅行から帰る頃にはすべてなくなっている。そんな地域限定のブラックサンダーではなく、今回は、コンビニでPREMIUMブラックサンダーを見つけてしまった。やられた感満載。PREMIUMときたか!お値段は通常のものより若干高め。いつものサンダーよりは、プレミアム感漂う茶系の袋。たった二桁の値段でプレミアム感が味わえるなら、と思い手に入れてしまった。
 時は初夏。溶けてはならぬと冷凍室に入れ、その間に紅茶など入れて、さて、イートタイム。
 一口かじれば、ヘーゼルナッツの風味あふれて、少し高級な味わいが楽しめる。ただ、やはりそこはブラックサンダーで、真ん中にちゃんと固めのビスケット生地が入っている。
 世はインフレ、給料は上がらず物価は急上昇。ケーキ屋に行けば、500円以上のものばかり。ため息をつく日々だったが、プレミアムブラックサンダーが二桁の値段で幸せをくれた。時に、我がバースデイ付近。これが誕生日ケーキの代わりとなりそうである?!
 この調子だと、外国に行ってもブラックサンダーオーストラリアのウルル、なんてのにも出会う日がくるかもしれない。